カワウソってどんなどうぶつ?コツメカワウソのかわいさの秘密も分析!

by 佐藤華奈子 2022.07.22

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動物園でも水族館でも人気のカワウソ。愛嬌のある顔立ち、愛らしい仕草、すばしっこい動きで、古今東西を問わず多くの人を魅了しています。そんなカワウソは一体どんなどうぶつなのか、人気のカワウソのかわいいポイントとあわせて紹介します。


カワウソってどんなどうぶつ?

水の中で泳いでいるコツメカワウソ

カワウソは水辺で暮らすイタチの仲間。南極とオーストラリア以外の世界中に広く生息しています。体の特徴として、胴が長く流線形で、体とほぼ同じ長さの尾があります。足の指の間に水かきがあり、水中で泳ぐことに適した体になっています。


カワウソの種類は13種。ツメナシカワウソやコツメカワウソ、オオカワウソ、ユーラシアカワウソなどがいます。ラッコもカワウソの一種です。かつては日本にも野生の二ホンカワウソがいました。人を化かすという伝承が残っていて、河童のモデルともいわれています。ですが毛皮目当ての捕獲や、生息地と食料の減少などの要因で数が激減。1979年に四国で目撃されたのを最後に見られなくなり、絶滅したとされています。


日本でよく見られるのはコツメカワウソ

現在、日本の動物園や水族館で見られるカワウソはラッコも含めて数種類。中でもコツメカワウソは最も多くの施設で飼育されていて、今や一番身近なカワウソといえるでしょう。


コツメカワウソは名前の通り、ツメが短く小さいのが特徴。野生では主に南アジアや東南アジア、中国南部の川や水田、沼地、海岸、マングローブに生息しています。食事はカニやエビなどの甲殻類や貝が中心。固い殻ごと噛み砕いて食べるため、歯が丈夫で噛む力はとても強くなっています。


魚や昆虫、両生類、爬虫類も食べます。家族で15~20頭ほどの群れを作って暮らし、群れの仲間で協力して子育てをすることが知られています。12種以上の鳴き声を使い分けて仲間とコミュニケーションをとることもわかっています。


コツメカワウソのかわいいポイント

コツメカワウソの親子

今やカワウソの代名詞ともいえるコツメカワウソ。どんなところが魅力なのか、かわいいポイントをまとめました。コツメカワウソを見るとき、チェックしてみてください。


1.最も小さなカワウソ

コツメカワウソは最も小さいカワウソです。体重は2~5㎏。全長は65~94㎝ほどで、このうち尾の長さが25~35cmくらいです。ちなみに最も近い種のツメナシカワウソは体重12~19㎏、全長115~160㎝くらい。最大のオオカワウソは体重24~34㎏で全長約145~180㎝、大きいものでは2mを超えることもあるといわれています。


2.愛嬌あふれる顔

コツメカワウソのかわいいポイントといえば、お顔。離れ気味の目、頭にピッタリついた耳、低い鼻で愛嬌のある顔立ちをしています。目と耳と鼻は、水中にいても外の様子が分かりやすいように、泳いでいるとき一直線上になるように位置しています。またカワウソは種類によって鼻の形が異なります。コツメカワウソの鼻は先が丸い矢印のような形で、犬の鼻に似ています。


3.肉球がある

肉球を見ているカワウソ

コツメカワウソにも肉球があります! 犬や猫の肉球とは少し異なり、足裏のほとんどが厚い肉球で覆われています。肉球は足裏を保護するだけでなく、感覚器としての機能もあります。カワウソの場合、濁った水中や岩の隙間に前足を入れて獲物を探す際にも肉球の感覚が役立っているそうです。


4.手に持って食べる

コツメカワウソの食事シーンも見逃せません。食べ物を両手でしっかり持って食べるのです。小さなフードを器用に掴み、すべりやすそうな魚も落とすことなく口に運びます。魚を食べているときは骨ごとバリバリ噛み砕くワイルドな一面もうかがえます。


5.遊ぶのが大好き

コツメカワウソはカワウソの中でも活発で、遊びまわる姿がよく見られます。水辺を走ったり、水に飛び込んで泳ぎまわったり、仲間とじゃれて遊んだり。手先も器用で小さなものを掴むのも得意。小石を投げてキャッチしたり、両手の間で転がしたりして遊ぶこともあります。


後足で立ち上がることもあり、仕草のひとつひとつがかわいいのです。動物園や水族館でも遊ぶ姿がよく見られることも人気の理由でしょう。


コツメカワウソを飼うことはできる?

コツメカワウソが床に寝そべっている

コツメカワウソは2010年代後半から日本を含むアジアの国々でペットとして一躍人気に。たくさんのコツメカワウソが輸入される中、違法な取引や密輸が増えて問題となりました。コツメカワウソはIUCN(国際自然保護連合)のレッドリストでVU(危急種)に指定されている絶滅危惧種です。


こうした状況を受けて、2019年にワシントン条約で付属書Ⅱから附属書Ⅰに引き上げられ、国際的な商業取引は禁止となりました。それまでは付属書Ⅱに掲載されていたので、輸出国の許可があればペットとして商業輸出することができました。それが付属書Ⅰになったことで、こうした商取引は原則禁止に。日本国内でのペット販売もできなくなりました。


ただ例外として、合法に入手したことを証明し、環境省に登録した個体であれば販売や譲渡をすることが許可されています。もしコツメカワウソが販売されていたら、合法的に入手されたことを確認し「国際希少種の登録書」を譲り受ける必要があります。このような例外は稀なことなので、コツメカワウソを手に入れることは難しいでしょう。


仮に手に入ったとしても、コツメカワウソの飼育は手間も費用もかかります。まずトイレのしつけが難しく、あちこちに排泄をしてマーキングをします。活発に動くので狭い場所で飼うことはできません。加えて、泳ぐための場所も必要です。毎日泳ぐので水道代の負担や水場を掃除する手間もかかります。


また大食漢で体重のわりにたくさん食べます。フードのほかに生の魚や貝も食べるので、食事代も準備するための負担も大きくなります。甲高い声で鳴き、噛む力も強いです。家庭で飼育できるどうぶつでないことを理解しましょう。


まとめ

地面にひっくり返っているコツメカワウソ

人気のコツメカワウソについて、生態やかわいい理由を紹介しました。知れば知るほどかわいらしく、一緒に暮らしたい!と思う人もいるかもしれませんが、過去にはペット人気から密輸事件まで起きてしまいました。それもほんの数年前のことで、こうした密輸や違法な取引が野生のカワウソをおびやかしているのです。


日本でももっと早く捕獲が禁止されていたり、河川の開発に慎重になったりしていれば、今でもカワウソは身近な野生動物だったかもしれません。「かわいい!」だけに留まらず、カワウソを知ることで野生動物との付き合い方を考えるきっかけにしていきたいですね。


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