「わたし、犬と話せます♡」は、単なるぶりっ子で済まされるのか。

2017.08.30

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この写真、同僚が集まる女子会LINEで送られてきたのですが、この他愛もない写真がもとで、一大論争を巻き起こしました。きっかけは、本人の「わたし、犬のヒナトと話せるんだよ!」の一言。いや、ぶりっ子か!そう思った私は冷めたスタンプひとつであしらってやりましたが、意外や意外「だよねー!私も♡」と同調意見が多いのです。確かに、私は犬を飼ったことはないけども、犬と会話は無理でしょ。なに言っちゃってるのよ。良いのよ。そうやって天然ぶって合コンでモテてればいいじゃない。どうせわたしは…いや、待てよ。こんなぶりっ子女子たちを、「ぎゃふん!」と言わせてやろうじゃないですか。幸い、アニコムにはどうぶつ飼育者が多い。ふふ。いっそ、検証して目にモノ見せてやりますよ。


犬と会話できる!という「おかしな人」の割合、調べてみた。

まず、はじめに「この手のぶりっ子はマイノリティである」という事実を突きつけるため、犬を飼っているアニコム社員199名に「犬と会話できますか?」というアンケートを行いました。結果、87.5%の人が「できる」と答えました。はい。って、え!? しかも、「犬も人間の言葉を理解している」が、34%もいるじゃないですか!!逆に、私がマイノリティであるという事実を突きつけられました。。。ただし、リケジョの私はこう思いました。「単にどうぶつ好きによるアンケート結果であり、サンプルにバイアスがかかりすぎている。よって、この結果が犬と会話ができるという証明にはならない。」


いや、会話どころではなかった!

次に、先人の知恵を借りるべく、論文を探すことにしました。ふむふむ。ある研究(※)では、犬の脳も人間と似た方法で情報を処理しているとのこと。この実験では、犬に対して、言い方や口調を変えて「ほめ言葉」を聞かせたところ、左半球の脳が「単語」に、右半球は「イントネーション」に反応していたそうです。また、ほめ言葉の口調では、脳の報酬領域(褒められた時に快の感覚を与える脳の領域)の活発性に変化がありました。つまり人の口調に現れる感情さえ、読み取っているということです。いや、これ、もはや会話どころじゃない!
※出典元:「サイエンス」:Your dog understands more than you think


むしろ、言葉がなくても通じ合っているレベル

どうやら、共通の言葉を通して話すことはできなくても、犬は人間が発する言葉の意味、さらにはその言葉に込められた気持ちまで感じ取っているようです。つまり、意思疎通としての会話は、十分「できているっぽい」ということだったのです。


そっち側に入りたい!

「犬と会話できる」はぶりっ子のたわごとだ!をリケジョ的に証明しようとしましたが、結果、私こそ「心なき陰湿なリケジョ」であることが証明された形になりました。でもね、ほんとのことを言うと、私もそっち側に入りたい。イケメンに「わたし、犬と話せます♡」って上目遣いで言いたい。っていうか、普通に犬飼って、お話ししたい。
さて、ところであのLINEグループでは、新たに論争が巻き起こっています。もちろん、レジスタンスはこの私。その論旨は「猫は、自由気ままであり、会話なんて絶対不可能」です。


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コメント1

真由美齋藤さん

「犬は人の言葉を理解出来ない。」と、コマンドで指示して、服従させるトレーニングがなされて来たように思います。
でも、犬と長年暮らしてきた私は、犬が人の言葉を理解するのを、体験してきました。
飼い主の気持ちも、読み取ります。
飼い主が、深い悲しみにある時、そっと寄り添い、具合の悪いとき、心配そうに見つめ、
飼い主が喜ぶ時、嬉しそうにはしゃいだりします。
特に、ボーダーコリーは、極めて知能の高い犬種です。我が家の愛犬も、日常会話のほとんどは理解し、そのように行動しましたので、コマンドを使う必要がありませんでした。
人間の子供、それも幼児ではなく、小学生の高学年か、中学生に話すように話せば理解しました。家族の会話もちゃんと聞いていましたので、愛犬の前でうっかりした事は言えませんでしたよ❗ 主人と口喧嘩等したら、犬に仲裁されてしまいます。
また、私の仕事のシフトも、完全に把握されていて、たまたま休日に出勤する事になると、「えーっ!今日は、お休みの筈だったよね?」とばかり、抗議され、「ゴメンゴメン、人間の社会には、いろいろありまして。」と謝りつつ、出かける羽目になりました。
 ところで、猫ですが、猫もある程度、理解しますよ。
犬と猫、どちらもいますが、自由、気ままな猫であっても、やはり飼い主に寄り添ってくれたりします。ちなみに、一緒に暮らしていると、どちらも家族ですので、仲良しです。

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