うさぎと暮らす前に知っておきたい!前編~種類・性別・生態は?~

by アニコム うさぎチーム 2019.03.29

犬や猫には及ばないものの、飼いやすさや、そのかわいさなどから長年根強い人気をみせているうさぎ。鳴き声がしないので、マンションなどでも飼育しやすかったり、お散歩がいらなかったり……。ペットショップでもうさぎを見かけることが多くなりましたよね。


一方で、「うさぎは寂しいと死んでしまう?」という噂がたつほど、うさぎの正しい飼育方法は浸透していません。


そこで、うさぎに関する正しい知識や、うさぎと暮らすための注意点などを2回にわけてお伝えします。


うさぎの種類はどのくらいあるの?

アメリカン・ラビット・ブリーダー・アソシエーション(ARBA※)によると、現在同団体の公認品種には、49種類が登録されています。そのうち、日本でペットとしてよく飼育されているのは7種類ほどで、犬や猫よりも一回り小さい体つきが特徴となっています。


また、うさぎのカラーバリエーションは非常に豊富。同じ種類のうさぎでもカラーだけで30色以上に分別されることも。犬でいうと、トイ・プードルという同じ種類だとしても、色のバリエーションがたくさんあるというイメージ。


※ARBAとは?
世界最大規模を誇る非営利のうさぎのブリーダー協会のこと。うさぎだけでなく、モルモットの血統種発行なども行っています。


【関連リンク】
American Rabbit Breeders Association


ネザーランドドワーフ

うさぎをイメージしたときに一般的に頭に浮かぶのは、ネザーランドドワーフなのではないでしょうか。ネザーランドドワーフは、オランダ生まれで、うさぎの中でももっとも小型。ピーターラビットのモデルになった種類だといわれています。


▼特徴
顔が小さく、短い耳がピンと立っています。うさぎの種類の中でもカラーバリエーションが豊富で、人なつっこい性格の子が多いです。好奇心旺盛なので、飼い主さんに対しても感情表現が豊か。


ネザーランドドワーフは、抱っこが苦手な子も多いので、様子を見ながら少しずつ抱っこに慣らしていきましょう。もし嫌がる素振りを見せたら、時間をおいて少しずつ慣らしてみるのがいいでしょう。小さい頃から抱っこなどのコミュニケーションを積極的にとることで、抱っこに慣れる可能性が高くなります。


ホーランドロップ

垂れ耳といえばこちらの種類が主流。ネザーランドドワーフと同じオランダ生まれのうさぎです。全体的に身体も丸みを帯びていて、かわいらしく、幼い印象がある種類です。


1950年代にフレンチロップにドワーフ種を交配し、その後品種改良が加わって誕生したのがホーランドロップです。


▼特徴
見た目通り、とっても温厚な性格です。ペットとして飼育されることを目的として交配されたため、飼い主はもちろん、飼い主以外にもあまり警戒心を抱くことなく暮らせることが特徴です。その性格もあって、アニマルセラピーなどで活躍する機会も多く、誰にでも愛される見た目と、飼育しやすいその性格が人気を集めています。


ドワーフ ホト

全体的に、ネザーランドドワーフより一回り小さいサイズ。1970年代にドイツのブリーダーによって交配された種類です。①②でご紹介したうさぎとは異なり、カラーバリエーションはなく、ホワイトのみ。


▼特徴
身体が小さく、目の周りにアイラインのような縁模様があるのが特徴。これを「アイバンド」と呼び、この縁が同じ太さで目を囲っていることが理想的。真っ白な身体に、このアイバンドがバランスよく配置されたドワーフ ホトは、ペットショップなどで取扱いをしていないことも多く、お迎えしたい場合は、ブリーダーに問い合わせをするのがおすすめです。


ちなみに、目の色には個体差があり、黒、グレー、ブルー、レッドなど、バリエーションが多いのも特徴です。


ジャージーウーリー

ネザーランドドワーフをベースに、長毛でありながらも手入れのしやすいうさぎを作りたいということで、交配されたのがジャージーウーリー。1980年代にニュージャージー州に住むブリーダーによって作られたことから、その名にジャージーと入っています。


▼特徴
大きさはホーランドロップとほとんど変わりませんが、身体中を覆っている長い毛が特徴です。そのため、最低でも週に2度はブラッシングを行う必要があります。ジャージーウーリーはおとなしい性格の子が多いため、グルーミングを行う際もあまり苦労せずにできるでしょう。


アメリカンファジーロップ

※この種類だけ写真が用意できず…すみません!


アメリカンファジーロップは、ホーランドロップの毛質を改良し、さらに長い毛質が特徴であるアンゴラ種を交配させてできた種類です。名前の通りアメリカ生まれのうさぎです。


▼特徴
ホーランドロップと似て、とっても温厚で人懐っこい性格です。飼い主以外の人を怖がることもなく、非常に飼いやすい種類だといわれています。ジャージーウーリー同様に長毛なので、こまめなブラッシングが必要です。


うさぎの男の子と女の子の違いはどんなところ?

小さい頃は行動に違いはあまりありませんが、男の子は生後5ヶ月、女の子は生後3ヶ月を過ぎると行動に違いが出てきます。


■男の子の場合

男の子は女の子に比べて、縄張り意識が強いためスプレー行動を起こすことがあります。スプレー行動は、ワンちゃんと同じように、縄張りにおしっこをスプレーのようにまくことです。


飼い主が前を通るたびにおしっこを飛ばすことがあるので、ひどい場合には去勢をすることをおすすめします


ただ、大人になってから去勢をした場合、スプレー行動が習慣化してしまい、去勢後も、ずっとスプレー行動を続けている……という子もいます。そうした場合には、においが残らないように、ペット用消臭剤などを使って拭き取りましょう。うさぎは一度自分のにおいを付けた場所に再度スプレー行動をとることが多いので、においを消し去ることでスプレー行動を抑えることができます。


それでもなお、スプレー行動が続いたり、気性が荒いということであれば去勢手術を行う必要も。オスは生後3~4ヶ月を過ぎているとすでに問題行動を起こす可能性があるので、必要であればそのタイミングで去勢手術をしましょう。


■女の子の場合

女の子は、妊娠していないにもかかわらず、巣作りをする場合があります。たとえば、胸の毛をむしるなど、妊娠にそなえた行動を起こすことも。これは「偽妊娠」といい、その時期にだけ飼い主さんに対して攻撃的な態度をとります。


偽妊娠を繰り返してしまうと母乳がたまることで炎症を起こし、病気になってしまう可能性もあります。病気を予防するためにも、避妊手術をしておくと安心です。


避妊手術は全身麻酔を伴う大きな手術ですので、生後4ヶ月を過ぎたタイミングでかかりつけの獣医さんと相談してください。


うさぎを選ぶポイント・コツは?

まずはお店をチェック!


最近では、ペットショップだけでなく、うさぎの専門店などでもお迎えをすることができます。特にうさぎの専門店では、うさぎに詳しいスタッフに飼育方法を質問できたり、爪切りやグルーミングなどをお手頃な価格でやってもらえたりするところも。


うさぎをお迎えする前に、まずはお店の情報をしっかりと調べましょう。実際にそこでうさぎをお迎えした方のクチコミ情報なども参考になるかと思います。


お店を選んだら、うさぎが入っているケージの様子も確認しましょう。うさぎたちが窮屈な場所で生活していないか? ケージは清潔な状態か?などうさぎをとりまく環境をチェックしてください。


【うさぎの様子をチェック】
  • しっかりとした丸いうんちをしているか?下痢をしていないか?

  • 皮膚にかぶれなどがなく、毛並がきれいか?

  • 鼻、口、歯はきれいか?

  • 足の裏はしっかりと毛が生えているか?

  • 耳の中から変な匂いがしないか? かぶれていないか?

抱っこを禁止しているお店や、うさぎを抱っこしたことがないという方は、ペットショップの方に抱っこをしてもらいながら身体のチェックをしましょう。


ついついうさぎのカラーや種類などの見た目やかわいらしさに気を取られてしまいがちですが、これから長い月日を一緒に暮らすパートナーだからこそ、初めの見極めが肝心です。


知っておきたいうさぎの能力

「走るのも飛ぶのも大得意!」

うさぎを表現するときの擬音といえば…「ぴょん、ぴょん」ですよね。ですが、実際は、家の中を走り回るときの音は「ダダダダッ」という音が聞こえると思います。


うさぎは、短距離ダッシュの能力に優れていて、自然界で外敵から襲われそうになったときには目にもとまらぬ速さで猛ダッシュをします。そしていざというときには、高さ50~60㎝までジャンプすることもあります。ジャンプする幅としては1mほどのジャンプ力も持っています。


また、扉が強く閉まる音や、物が地面に落ちたときの音などに驚いて、猛ダッシュしてしまうことも。特にうさんぽ(うさぎと一緒におさんぽ)をしているときなどは、鳥の鳴き声や羽ばたき、車の音などに反応してケガをしてしまうことも、少なくありません。


周りの音に敏感な生態だからこそ、飼い主さんが注意深く見てあげることが重要です。


「実はとっても感情豊か!」

犬や猫のように鳴き声をあげない分、人間とのコミュニケーションは難しいと思われがち。ですが、うさぎは意外と感情表現が豊か。


というのも、うさぎは視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚の五感をフルに働かせながら、環境の変化や飼い主さんの気持ちなどを読みとろうとします。飼い主さんの声のトーンや大きさなどをしっかりと聞き分けていますので、私たちもうさぎが発しているサインを見逃さないようにしてあげましょう。


うさぎの行動は何を表現しているか気になったら…? こちらの記事も参照してみてくださいね。


【関連記事】
うさぎのサイン、いくつ分かりますか?うさぎ検定に挑戦!


これで事前知識はバッチリ!

一緒に暮らす時間が長くなると、表情で感情を読みとることができます。そして、うさぎが、私たちの表情や気持ちを理解してくれていることもあります。


私たちが、元気がなくて落ち込んでいるときに、「ツンツン」としてきてくれるうさぎの姿に励まされることも。


1羽のうさぎとの出会いは、飼い主さんにとって運命的であり、まさに「ビビビ!」とくるもの。これから始まるうさぎとの生活をしっかりイメージするとともに、お迎えをする前にできるだけ、飼育本などを読み、うさぎに関する知識を増やしましょう。


そうすることで、あなたとうさぎとの生活は、きっとより素晴らしいものになりますよ。


【関連記事】
うさぎと暮らす前に知っておきたい!後編~用意するものは?ご飯は?トイレは?~

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