犬の便秘は病気の可能性も? 予防法をご紹介!

2020.09.30

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病気の兆候の可能性もあり、あなどってはいけない「犬の便秘」。そもそもどういう状態を便秘と言うのか、また、その原因は何なのでしょうか? すぐにでもできる便秘の予防法をご紹介しますので、ぜひ実践してみてくださいね。

どのくらい出ないと便秘なの?

人と同様、食事の回数と同じ回数排便があることが理想です。例えば、1日2食の場合であれば、2回排便があることが理想的です。

排便回数は1日1回や2回以上と個体差もありますので、愛犬の平常時の排便回数の把握をした上で、いつもであれば排泄すべきタイミングで2回(例えば1日2回排便している子であれば、1日)排泄がなければ、便秘という判断で良いでしょう。

犬の便秘の予防法

排泄は健康維持の基本です。なるべく便秘にならないよう予防しましょう。

水分を多めにあげる

便が硬い場合は、水分不足で便秘になりやすい状態かもしれません。この場合には、便を柔らかくするために、水分を多めに取らせるようにしましょう。 犬が欲する以上に水を飲ませるには工夫が必要です。特にドライフードを食べている場合、食事に含まれる水分はほぼありませんので、水分不足になりがちです。 お水をこまめに変える、水飲みボウルを増やす、さまざまな形状のボウルを使うなど水自体を飲ませる工夫に加え、食事のときにも水分摂取を意識しましょう。具体的にはドライフードにお湯やスープを足したり、ウェットフードをトッピングしたりするなども良いでしょう。

運動不足にしない

しっかり身体を動かすことも便秘解消には必要です。 外で走らせたり、ボールやおもちゃでアクティブに動いたりする工夫をしてあげてください。活動性の落ちる老犬では、運動不足が原因の便秘も多くなる傾向があります。お散歩の時間を延ばすことが難しければ、短時間の散歩で回数を増やしたり、室内でも意識的に体を動かす意識をもって接してあげたりすると、運動量は増えてゆきます。だんだん歩かなくなったから…と散歩に行かなくなってしまう飼い主さんもいますが、健康維持のため適度な運動を続ける意識は大切です。

高繊維のドッグフードを与える

便秘解消に繊維を摂ることも効果的です。かかりつけ病院で病院用処方食の相談をされると適切なものをアドバイスいただけると思います。 また、ドッグフードにも粗繊維の表示がありますので、参考にされると良いでしょう。

お腹をマッサージしてあげる

腸の動きを活発にするため、マッサージも効果的です。人と同じで下腹部を「の」の字を書くようにやさしくマッサージしてあげてください。この時、愛犬がリラックスしていることが重要です。嫌がるようであれば、愛犬とのコミュニケーションとしても好ましくないので、おすすめできません。 また、力加減やマッサージをする部位などは、かかりつけの動物病院に相談するとよいでしょう。排泄がない原因が、生理的な便秘ではなく病的なものの場合は、マッサージが逆効果になってしまうこともあるので、注意が必要です。

便秘解消のツボはある?

目を閉じたチワワ

おへその周りに胃腸を整えるツボがあります。おへそを中心に円を描くように優しくマッサージして、刺激してください。 背面、背骨の横(左右)にも内臓につながるツボがたくさんあります。背中の真ん中から腰にかけて少し強めにさすったり、背骨の横を小さな円を描くように刺激してあげてください。 ツボは正確な位置を把握しようと思うと難しいので、難しく考えずに、愛犬が気持ちよさそうに受け入れてくれるところを探しましょう。

便秘以外に病気の可能性も

便が出ない場合、病気の可能性も考えましょう。「消化管腫瘍」の場合、便秘が病気の兆候の場合もあります。知らないうちに誤飲をしていて、腸閉塞を起こしている場合、稀ではありますが便秘として先に症状が出ることもあります。未去勢のオスに多い「前立腺肥大」では便秘や便が出づらいという症状がみられることもしばしばあります。進行性の病気の場合、便秘以外に嘔吐、下痢、食欲不振などほかの症状が出てくることが一般的ですが、ただの便秘だろうと安易に考えず、病気の可能性も意識に置いておくことが健康管理では大切です。

犬の便秘にオリーブオイルは効く!?

オリーブオイルの健康効果は多岐に渡り、私達人間にとっても身近なもので、どのご家庭でも日常的にさまざまな用途で使われているのではないでしょうか? 量や与え方に注意すれば、犬の便秘解消や皮膚改善などの健康効果を期待できる場合もあります。使用の際は自己判断せず、かかりつけの先生に相談してみてください。

人用便秘薬はあげないで

人用便秘薬に限らず、自己判断で薬を与えるのは非常に危険です。特に人用便秘薬は便秘解消に対する作用がさまざまで種類も多く、一概に、犬にも使えると言いづらいです。ご紹介した予防法を試しても、便秘が続くようであれば、動物病院で受診するようにしてください。

犬の便秘解消をサポート! おすすめのサプリメントは?

便秘解消に効果が期待できる、犬用の腸内環境を整えるサプリメントや下剤も市販されています。 いろいろな種類がありますので、愛犬に試してみて、合うものを見つけてください。

まとめ

子犬の頃は便の回数が多いものですが、成長とともに排便回数は減り、排泄パターンが決まってきます。ご家族がよく愛犬を観察して、平常時の排便回数を把握することが、健康管理にはとても重要となります。ぜひ日々の様子を意識してみてください。 病的原因がない便秘の場合は、すぐには大きな健康上の問題はみられないかもしれませんが、排泄がきちんと行えていないという事実にはかわりありません。小さな不調を見逃さす、予防策について考えてあげて下さい。


箱崎加奈子先生

【獣医師 箱崎加奈子先生のプロフィール】

アニマルクリニックまりも病院長。ピリカメディカルグループ企画開発部執行役員。(一社)女性獣医師ネットワーク代表理事。
18歳でトリマーとなり、以来ずっとペットの仕事をしています。
ペットとその家族のサポートをしたい、的確なアドバイスをしたいという思いから、トリマーとして働きながら獣医師、ドッグトレーナーになりました。
病気の予防、未病ケアに力を入れ、家族、獣医師、プロ(トリマー、動物看護師、トレーナー)の三位一体のペットの健康管理、0.5次医療の提案をしています。

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